ご先祖さまの霊が、私たちのもとへ帰ってくるとされる特別な期間
- bunchi
- 7月1日
- 読了時間: 2分

もうすぐお盆です。
年に一度、魂が“里帰り”をしてくる――そんな静かで、
あたたかい日本の風習です。
養源寺のブログでは、
行事のお知らせをはじめとして、
お寺にまつわる日本の風習についても、
若い世代の皆さまに向けて、
よりわかりやすくお伝えしてまいります。
日々の暮らしのなかで、ほんの少し立ち止まり、
“仏教”や“ご先祖さまとのつながり”
にふれていただけるようなやさしい言葉で綴ってまいりますので、
どうぞお気軽にご覧ください。
お盆とは?
お盆の期間中、私たちはご先祖さまを
お迎えし、おもてなしし、そしてお見送りするという流れで過ごします。
東京では主に7月13日〜16日に行われることが多く、
関西などでは8月13日〜16日に行われる「旧盆」も一般的です。
🌿 迎え火(むかえび)
お盆のはじまりには、
火や灯りをともしてご先祖さまが迷わず帰ってこられるよう、
お迎えの合図を出します。
🕊 お墓参り
お墓を掃除し、お花やお線香を供えて、
静かに手を合わせます。
「会いに来てくれてありがとう」と、
心の中でそっと語りかけるような時間です。
🍆 精霊棚やお供え
仏壇や特別な棚に、果物や季節の野菜、
お茶やお菓子などをお供えします。
「好きだったものを召し上がってくださいね」と、
魂をもてなすように。
🔥 送り火(おくりび)
お盆の終わりには、
ご先祖さまの魂を再びあちらの世界へ送り出すための火を焚きます。
名残惜しさのなかにも、
また来年会いましょうという気持ちが込められています。
忙しい日々の中では、
つい忘れてしまいそうになる
「今、こうして生きていることの有り難さ」や
「支えてくれた人たちへの感謝」。
お盆は、そんな見えないご縁や命のつながりに目を向ける時間です。
静かに手を合わせるそのひとときが、
こころの奥をそっと整えてくれるかもしれません。
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